2010年6月13日日曜日

バスカヴィル家の犬

シャーロックホームズシリーズ。

本作品がシャーロックホームズシリーズ最高傑作と呼ぶ人は多い。

これは、
(1) 「緋色の研究」や「四つの署名」と比較したとき、時系列的に一直線であり、
(前述の二作品は回想部が非常に長い)
(2) ホームズが出し抜かれるところが描かれ、犯人の手ごわさ伝わることで、
作品が非常にわかりやすく、興味深くなっているからだと思う。

個人的にも、情景が非常に詳細に描かれている点や、
ホームズが出し抜かれる点は面白かったと思う。
一気に読みきった。

ただ、推理小説として、
あまりトリックというものはなく、
また、犯人をつかむヒントも無かったように思う点で少し残念である。

とはいっても、シリーズ久しぶりの長編を読み、やはり面白いなぁと思った。
短編ばかりでなく、長編もたくさんあればよいのだが、あと読んでいないのは、
「恐怖の谷」だけのようだ。

短編・長編すべて読み終え、ホームズに精通し、シャーロキアンとなっていたいと思う。


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延原 謙

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