2010年2月21日日曜日

革新 トヨタ自動車―世界を震撼させたプリウスの衝撃

最近,トヨタ社のリコールが激しいが,
本書はその渦中にある車"プリウス"の開発を描いた本だ.

私がこの本を読んだのは
そのリコール騒動が始まる前であり,
世の中の流れを汲んで読んだとかいう理由ではない.
下記に記す感想もリコールの件とは全く関係がない.

感じたことは,
「やはり製品を新しい開発し,
それをお客さんに提供するということは大変なことなのだ.」
である.

もう少し感じたことを述べると,
  • 革新的なモノを作るということの難しさ,
  • そのモノが世界に与える影響力,
  • ”早さ”の重要性,
  • トヨタの団結のすごさと,それの重要性
  • 会社で働き,新しいものを作る上での流れ
  • 社員は精一杯頑張っているということ
などである.
社会を知る上で,参考になった.

専門的な単語が並べられるとこはよくわからないが,
全体としてはよかった.
そしてプリウスが欲しくなった.

板崎英士(著)

緋色の研究

二週間くらい前に読んだのだが,今になって,読書感想文を記す.

やはり,四つの署名と同じく,熱中して一気に読んだ.

ホームズによる推理が描かれた最初の本だ.
この本から,コナンドイルは売れるきっかけをつかんだとのこと.

内容は,
ある宗教団体に束縛され,
殺されてしまった父娘の復習として,
娘の婚約がその宗教団体の幹部を暗殺するというもの.
途中,
話が全く別のところに移ったかのような箇所があり,
驚いたが,最後にはつながる.

大西洋を渡り,うらみを晴らすという点で,
四つの署名に近い印象をうけた.
(作品が作られた時系列から見れば,『四つの署名』が,『緋色の研究』に近いのか.)

大きな背景・歴史をもとに事件が起こるということ,
また,復習を晴らそうとする信念の強さが感じられた作品.


コナンドイル(著),Arthur Conan Doyle (原著),延原 謙(翻訳)