最近はまっているシャーロック・ホームズシリーズの3作目である.
短編集であり,それぞれはあっさり読める.
ちょっとした時間に読むには最適である.
長編と異なり,
登場人物の背景や想いを十分得られない.
ただし,そのトリックやストーリーには
熱中させるだけのものが十分書かれている.
覚書のため,代表的かつ記憶が鮮明な作品を載せる.
- 赤髪組合
- 花婿失踪事件
- 唇の捩れた男
- まだらの紐
本書を楽しむためには,
ホームズとワトソンが得た材料から,
犯人とそのトリックを割り出せるか推理することが重要だ.
そして,ワトソンのように
どうしてそんなことがわかるのだ!?
とホームズの推理に驚嘆するのは楽しい.
読みなれてくると,
犯人や動機に関して,
大まかな見当がつけられるようになってしまう.
中盤で,想像通りにいく展開をつまらなく感じたことがある.
犯人探しや,大雑把な動機だけでなく,
犯罪のトリックや,動機の詳細までを推理することが
本書の本質と考え,それらを楽しむべきだと思った.
忘れたころにもう一度手にとって読みたいと感じた.
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