以前,この本を,ジャケットに影響されて買っていたのに,
今回,映画化されるに伴い本屋で平積みされてものを新たに買って読んだ.
赤裸々.
そう感じた.太宰治は客観的に,自分自身と当時感じたことをそのままこの本に描いている.
自分からは語りたくなかった感情や出来事もあったのではないかと推察されるが,
非常に詳細に描かれている.
感情をここまで書いてくれると読みがいがある.
今までお手本とすべき思想を描いた本を読みすぎていたからだろうか,
この本から,現実の世間と人間のありのままの感情に接したときの衝撃は非常に大きかった.
そのような世間・人間に関する感情は,日ごろ自分を含む人々は感じていることのはずなのに.
いったいどこまで映画化したのだろう.
そのまま映画化すると,
生田斗真だけを目当てに見に来た聴衆にショックを与えてしまい危険な気がした.
(主人公が堕落する一因として酒があげられるが,
自分が酒におぼれるほど好きでなくてよかったと感じた.)
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