世界中の言語を概説した本.
読んでいない箇所もあるかと思うが,
大部分を十分楽しんだし,借り物で返却する必要があるため,
この時点で記す.
本書に対し,私は,
世界各地の言語について知ることができるという点に加えて,
次の二つ点で面白いと感じた.
- 世界各地の歴史を学べるという点
言語に関して述べているだけでなく,
世界各地の歴史を述べている.
これは,ある地域の言語の発達において,
その歴史が強く依存しているからであろうが,
自分の世界史の知識を補充してくる良い内容とほどよい分量だった. - 日本語を客観的に見ることができるという点
自分自身の日常語に対して新しい発見が多かった.
具体的には,
世界的に見ても,非常に多くの人に話されているという点,
特異な言語ではないという点(英語の方が特異)
などである.
何十ヶ国語という言語を
5ページ程度でどんどん紹介するというスタイルには,
単調な感は否めないが,
新発見が多く,非常に楽しく読める.
また,筆者自身の知識の深さと文章力の高さを感じた.
言語について説明できる著者は,
日本語に関しても,うまく使いこなせることができるようだ.
(見下しているわけでは決して無い,すごいことなのだ.)
(見下しているわけでは決して無い,すごいことなのだ.)
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