マイクロソフトで重役を担っていた30代の社員が
ネパールでの旅をきっかけに、
子供たちに図書館や学校を与えるための寄付活動を主催する、
実話が描かれている。
すばらしい本だった。
必ずもう一度よもうと思う。
私は、功績を残すような人の伝記というか、歴史を読みたいと常日頃考えていた。
この本は、その趣旨にぴったりあい、功績を残すようなひとがどのような方なのかすこしわかった。
とにかく、筆者は数字で語る。
これはマイクロソフトで鍛えられた性質のようだ。
本書自体も、ほとんどすべて数字をもとに話が進められているし、
筆者が、寄付者に説得する時も、数字を持ち出している。
たとえば、「6000ドルで図書館が立ちます。」と述べ、非常に具体的な数字により、
寄付と結果とを結び付けている。
これは絶対に見なわなければならない点だ。
また、筆者は情熱がある。
Noと完璧に言われるまで買ってもらえないわけではない。
Noといわれても、「それは”今は”Noということですよね」といい、
今後の説得をあきらめない。
最後に、行動力がある。
「念入りに計画する前に、大きな目的に向かって実行してみるんだ。」
というメッセージがある。
筆者は、仲間から「現地で学校をあと2倍にしたい」という要望に対して、
その予算がなくても、「Yes」と答え、
その後お金を必死に集めている。
世の中にはできない理由を探し、指摘するのが好きなひとが多く、
できないばかりいわれていると、本当にできないと考えてしまう。
勢いがあるうちに筆者は行動している。
また、「5年も先延ばしにすると、現在5歳の女の子は10歳になっている」
と時間への危機感(執着心)をいただいている。
自分は、失敗したときのことを考えて、やめておこうと考えることがあるが、
うじうじ考える前に、目的がはっきりしているなら、どんどん挑戦していくべきだと感じた。
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